<おにぎり今昔物語(5)>

お米は太るというイメージを持たれている方も多いですが、実は糖質だけでなく、ビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄など、人のカラダに必要な栄養素をバランス良く含んだ食材なんです。

最近の健康ブームを受けて、さらに機能性が強化されたお米が注目されています。人気の3種類を紹介します!

<発芽玄米>
玄米を少しだけ発芽させ、食べやすいように軟らかくしたお米のこと。発芽する時に活性化する酵素の働きで糖質とタンパク質が分解され、甘みとうま味が増しています。食物繊維が白米の約6倍含まれるので、便秘などの改善も期待できます。

<古代米(色米)>
抗酸化作用のあるポリフェノールを含んだお米のこと。赤や黒といった色が特徴的なので色米とも呼ばれます。「赤米」は整腸作用に効果のあるタンニンが、「黒米」は疲れ目の解消に効果のあるアントシアニンが豊富に含まれています。

<新精米法の米>
金芽米(きんめまい)に代表される、特別な精米製法により玄米の栄養素を残した白米のこと。金芽米は従来の精米では糠と一緒に取り除かれてしまっていた「亜糊粉層」を残しており、栄養価が高い上、甘みとうま味の元となるオリゴ糖やグルコースなどが豊富に含まれています。玄米よりも食べやすく、栄養素が豊富なため注目されています。

同じお米でも栄養や機能性に大きな違いがありますね。そんなお米は、やっぱりおにぎりにして食べるのがオススメ。温めずに食べることで、レジスタントスターチが増加し、お通じの改善や空腹感の抑制などの効果もUPしますよ!

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