<栄養素を無駄なく摂る食べ方:果物編>

イチゴはバラ科の植物で、江戸時代末期に観賞用として伝わりました。現在流通しているものは明治になって別ルートで入って来た品種がもとになっています。日本のイチゴは約300種あり、世界全体の品種の半分以上が日本のものという説も。生食での消費量は世界一とも言われています。

食用の赤い部分は花托(かたく)が肥大した漿果(しょうか)で、表面の小さい粒が果実です。先端から熟し、先端部分の方が甘くなるため、最後に甘い部分を味わうためにヘタ側から食べるのがおすすめです。

色が均一で形が良く光沢があるもの、表面に産毛がありヘタがきれいな緑色のものが良品です。ぶつかって潰れていないものを選びましょう。

主な栄養素と無駄なく摂るコツ
イチゴはビタミンC、葉酸が豊富で、ペクチン、ポリフェノールも含んでいます。いずれも水に溶ける成分ですから、損失を防ぐためにも食べる直前に洗い、ヘタは後から取ります。水を張ったボウルにつけてから、流水で1粒ずつ優しく洗いましょう。

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助け、抗酸化作用があります。葉酸は赤血球の形成を助けます。水溶性食物繊維のペクチンは、整腸効果、解毒効果などがあります。イチゴの赤色はポリフェノールで、抗酸化作用があります。期待される健康効果は、風邪予防、美肌効果、ガン予防、貧血予防などです。

次のページおすすめの保存法と食べ方