こんにちは! KAGOSHIMA食×スポーツから4回目の登場となる今村です。今回はタンパク質の摂り方についてお伝えします。

皆さんの多くは、日常の食事で「タンパク質」を不足しないように食べることを意識し、実践していることと思います。タンパク質がどのような食品に含まれているのかも、栄養学の基本的なこと。肉や魚や卵、大豆製品、乳製品に多く含まれていると理解していると思います。

私はよく、選手たちが普段、何を食べているかチェックします。特にタンパク質の供給源となる食品に注目すると、ほとんどの選手が「肉」は大好物のようで、毎日しっかりと食べられているようです。

また、「乳製品」は牛乳やヨーグルトを習慣的に食べるクセをつければ、問題ないように感じます。「大豆製品」に関しても、毎朝納豆を1パック、みそ汁の具に豆腐、夕ご飯に冷奴、など簡単に1品足すことのできる献立のお助け食材になっているようです。さらに「卵」は、いつでも手軽に食べられる物として重宝されていますね。

処理が面倒、においが嫌い…

それでは、「魚」はどうでしょう? タンパク質の供給源の中で一番、食べる頻度、量が少ない食材のように思われます。

理由を聞いてみると、料理の作り手は、前処理が面倒、料理道具が臭くなる、レシピのレパートリーが少ない、など。選手は、食べるのが面倒、おかずにならない、魚のにおいが嫌い、などマイナスな意見が上がってきます。しかし、魚はヘルシーかつ栄養豊富な最良の食材です。これを有効に使わないなんてもったいないですね!!

そこで今回は、魚を手軽においしく食べられる大分県の郷土料理「りゅうきゅう」を紹介します。

りゅうきゅう」は、このままご飯と食べてもおいしいですが、ご飯の上に刻みのり、卵黄と一緒に乗せて丼にすると、高エネルギー、高タンパク質かつ低脂質のヘルシー丼となります。また、だし汁をかけてお茶漬けにすれば、食欲のない季節や疲れた時にも食べやすいですよ。

大分県では豊後水道で育ったおいしい魚が佐賀関や佐伯で水揚げされますが、元々は漁師の方が船上でとったばかりの魚を使って作っていたそうです。家庭では、刺身の残りや、魚のさばいたときに出る切り落としの部分を余すことなく使うために広がったそうですが、これもこの地域ならではのアイデアですね。 

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・今村佳代子】