幼少期から早朝トレ
日本ハムの元気印として知られる杉谷内野手は、幼少期から早朝トレを行っていました。「毎朝同じ時間に起きて、毎日外に走りに行っていました。朝が早かったので夜9時には寝ていましたね」。朝のランニングは日常的な習慣になっていたといいます。
杉谷内野手の朝トレを聞きつけた周りの友達と「朝練習」をしていたといいます。「毎日、朝5時半に起きて6時前くらいから走った後に、たまに広場に集まって、早朝サッカーや野球をしていましたね」。プロ野球選手になった今でも朝早く起きてランニングする姿が印象的です。「朝早くから活動することで『今日も1日やるぞ』という決心のようなものも出てくると思うので、ぜひ取り入れてみてください」。
プロ選手の技術も見て
東京都出身の杉谷内野手は少年時代、頻繁にプロ野球の観戦に行きました。「イチローさんと(新人の)松坂さんが対戦した試合を見に行きました。学校が終わってから急いで電車に乗って、イチローさんが3三振したのはすごく覚えています」と、印象深いシーンを教えてくれました。
プロ野球選手へと夢をかなえた杉谷内野手は当時、試合本番だけでなく、試合前に練習する選手をよく見ていたといいます。「例えばシートノック。子どもの頃、試合前のシートノックが見たくて早く球場に行ってました。そこで、プロ野球選手のすごさ、レベルの高さを実感できると思いますし、勉強になりますので、ぜひ注目して見てください」。
◆杉谷拳士(すぎや・けんし)1991年(平3)2月4日、東京都生まれ。帝京では春夏3度甲子園に出場し、3年時は主将。08年ドラフト6位で日本ハム入団。11年から内外野を守れるユーティリティー選手として1軍定着。19年5月23日楽天戦ではプロ野球19人目となる左右両打席本塁打をマーク。同年10月にはFA権を行使せず、残留を宣言。プロ通算584試合で12本塁打、81打点、打率2割2分2厘。今季推定年俸2600万円。173センチ、78キロ。右投げ両打ち。
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