年明けに試験を控える「受験生アスリート」もいることでしょう。お正月もなく、追い込み勉強をすることと思います。実は、受験も試合と同じ。最高のコンディションで当日を迎え、脳をしっかり働かせるには食事が大切です。今回は、部活弁当を発展させた「受験必勝弁当」を紹介します。
普段は「基本の食事」で量を調整
日頃の食事はこれまで伝えてきた通り、アスリートの基本の食事として主食、主菜、副菜、汁物、乳製品、果物の6品を整えます。ただし、練習をしていない場合は量の調節が必要です。体重測定は毎日行い、食事量が適正かどうか確認しましょう。量を減らすパターンとしては、補食をやめて3食だけにする、3食は主食、主菜、副菜として、朝に果物、昼に乳製品、夜に汁物を足すというものがあります。
インフルエンザなどの感染症がはやる時期ですので、温かい食べ物で体温を上げたり、βカロテンが豊富な緑黄色野菜を油調理したり、食事からの予防も大切です。発酵食品や乳酸菌などで腸内環境も整えておきましょう。
2日前から糖質多めの「試験対策」
試合時同様、「試験対策」は2日前から準備をします。改めて会場はどこか、何時開始か、得意科目から入れるのかなど、さまざまな条件を見据えた上、本人の体調を観察します。緊張していないか、おなかがゆるくないか、寝不足じゃないか…。緊張している場合は、食物繊維の多い食材を控えましょう。睡眠不足の場合は、ホットミルクに小魚と果物で高ぶっている神経を落ち着かせてリラックス。小魚をしっかりかみ、脳に刺激を与えて集中力を高めます。
前日から脳のエネルギー源となる糖質の割合を多くするようにし、当日は、試験開始3時間前までに朝食をとりましょう。ここでも主食をしっかり食べることが重要です。