3月は卒業、別れのシーズン。進学のため、お子さんが自宅を離れ、お弁当作りを“卒業”するご家庭もあるでしょう。1人暮らしや寮生活を始めるため、巣立っていく我が子がこの先「ちゃんと食べてくれるのか」、心配する保護者もいると思いますが、その「ちゃんと」とは何か、具体的にお子さんは理解しているでしょうか。

アスリートの体を作るための食事は、その目的に沿った「意味があるもの」ですが、それを理解していなければ、親の手が離れたときに食事は「ただおなかを満たすもの」になってしまいます。お子さんがアスリートにとって「意味のある食事」を理解しているのか確認するためにも、今回はお子さんと一緒にお弁当を作ってみましょう。

子どもの自炊を応援するために一緒に料理

これまで1年間伝えてきた部活弁当作りのポイントのおさらいも兼ねた「部活弁当・卒業特集」です。「食材の選び方」「食材の組み合わせ」「家庭の味とコツ」の3つを考えながら、買い物から一緒にするのもよいですね。

安全に食べられるように衛生面にも注意

お弁当は調理した後、すぐに食べるものではありません。数時間後、安全においしく食べられるような工夫や注意点があることも一緒に伝えましょう。

しっかり加熱、水分を残さない

食材はしっかり加熱して冷ましたものをいれましょう。煮物はキッチンペーパーで汁気を切ってから詰めます。彩りに重宝するミニトマトは潰れてしまうと、種と共に水分が出てきますので、別の容器に入れるか、潰れないように他のおかずの配置を考えましょう。

清潔に、菌を増やさない工夫を

手洗いはもちろん、食材や調理器具も清潔に。お弁当箱は料理を詰める前にキッチン用アルコールで消毒し、乾かしてからいれるクセをつけましょう。お酢、漬物、梅干、シソ、ショウガ、ニンニク、ニラ、パセリ、カレー粉などを用いるのもお弁当を傷みにくくします。

保冷剤を上手に

お弁当をクーラーバッグに入れるときによく使う保冷剤は、作ったおかずを冷ますのにも使えます。保冷剤の下に布巾を敷き、保冷剤を乗せたら、平らな鍋や皿、保存容器に入れたおかずを乗せて冷ましましょう。お弁当作りの時短にもなります。

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