作ってくれた感謝をお弁当に込めて

今回紹介するのは、お弁当を作ってくれた方への感謝を表す「ありがとう弁当」です。

ご飯、みそ汁、鶏肉の照り焼き、小松菜の炒め物、サラダと基本的な献立にして、冷凍食品やレンジの使用をあえて少なくしています。毎日の食事がどうやって作られていたのか、作り手が何を考えて作っていたのかをお子さんに知ってもらうとともに、お子さんが作ったお弁当を家族みんなで食べて欲しいと思っています。

炊く・焼く・炒める・煮る・あえる

その中で、自炊に役立つ次の点も学べるでしょう。

調理工程を多く学ぶ

「炊く」「焼く」「炒める」「煮る」「あえる」と5つの工程が実践できるようになっています。この基本的な調理工程をマスターすれば、1人暮らしでも問題なく、アスリートの体を作る食事を作ることが出来るでしょう。

お父さんの1食分と量を比較

食事量の違いを知る

このお弁当のエネルギー量は、デスクワークをしているお父さんの1食分として設定しました。高校男子の場合は、この1.3倍が必要量となりますし、運動量によっても変わってきます。食べる人によって必要な量が違うことを目で見て学び、食材をどのくらい購入すればいいのかも考えて欲しいと思います。

この分量はデスクワークをしているお父さんの1食分。運動をしている高校生男子ならこの1.3倍は必要
この分量はデスクワークをしているお父さんの1食分。運動をしている高校生男子ならこの1.3倍は必要

今年度はコロナ禍で、部活弁当に頭を悩ませた1年だったでしょうが、どんな時も食事が体を作ることは変わりません。まだまだお弁当作りが続く方は引き続き、お子さんの「おいしい」という顔を浮かべながら、お弁当作りを続けてください。

管理栄養士・松田幸子