新学期が始まり、健康診断で身体測定を終えたころでしょう。結果はいかがでしたか?
「身長が伸びた~」「体重が増えちゃった…」など驚いたり、ショックを受けたりしているアスリートもいると思いますが、結果表をもらった後はどうしていますか? まさか結果表をよく見もせず、その辺に「ポイッ」なんてことはないですか?
そんなのダメ! もったいない‼
身体測定の結果は、前回から今回までの食事量や食事の質を評価する1つの指標です。結果を踏まえて、これから次の身体測定までに「何をどう食べるか」を考えていくことができるのに、それを生かさないなんてもったいなさすぎます。
ということで、今回は身体測定の結果の見方と生かし方についてお話ししたいと思います。
結果を見れば食事が足りているか一目瞭然
「成長曲線」をご存知でしょうか? 横軸に年齢、縦軸の左に身長、右に体重があるグラフで、現在は一般社団法人日本小児内分泌学会が出している「横断的標準身長・体重曲線(0-18歳)女子(SD表示)」が使われています。小・中学生は「健康の記録」の裏面に載っているようです。
このグラフに、身体測定の結果をペンで印していきましょう。そうすると、自分の身長、体重が「標準」に対して多いのか、少ないのかが分かります。身体測定をするたびに印をつけて線で結んでいくと、自分の成長曲線が描かれるのです。
曲線通り成長しているなら問題なし
体格は人それぞれですから、標準より多くても少なくても、曲線から大きく外れない限り、それほど問題ではありません。身長も体重も成長曲線と同じような曲線が描けているかを見るのです。小さい時から身長や体重が-1.0SDの子は、-1.0SDの曲線に沿っていればよいですし、逆に+2.0SDの子は+2.0SDの曲線沿っていけばよいのです。
特に身長は遺伝的要素も関係するので、小さい子は小さいなりに、大きい子は大きいなりに成長できていれば良いということです。成長曲線通りに成長できていて、風邪もひかず、毎日元気で学校に行き、運動ができているのであれば、その子に必要な食事量や食事内容がきちんと摂れていると判断できます。