食事からもミネラルを摂るよう意識
ミネラルは体内で合成することができないため食事から摂る必要があり、大量の汗をかくスポーツ選手は不足しやすい栄養素です。特に、足のつりにつながるのはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム。これらは、筋肉への情報伝達や細胞内外のバランスに関与しているため、不足すると筋肉への情報伝達がうまくいかず、けいれんが起こります。
ミネラルたっぷり弁当のメニュー詳細
●鶏むね肉で作るオムライス
卵はアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど多くの栄養素を含有している万能食品。鶏むね肉は脂質が少ない上にイミダペプチドという疲労回復物質を含みます。ご飯の量は300gです。
●エビグラタン
牛乳とチーズでカルシウムを強化。レンジで簡単に作れるホワイトソースに、たっぷりのホウレン草を使います。エビが含有するアスタキサンチンは、日光を浴び続けた体をケアしてくれます。
●シラスブロッコリー炒め
ミネラルは海のものからたくさん摂ることができ、シラスからカルシウム、ナトリウム、マグネシウムをしっかり補給できます。ブロッコリーのような緑黄色野菜は、カリウムの宝庫。ニンニクも少し使用し、食欲増進を図ります。
●ポテトサラダ
イモがもつビタミンCはでんぷん質に守られ、加熱しても壊れにくいのが特徴。ハム(ビタミンB1)とシャキシャキのタマネギ(アリシン)によって力が湧いてくるサラダです。
●枝豆
豆類からマグネシウムを効率よく摂ることができます。
●ニンジンの甘煮
抗酸化力に優れたβカロテンを豊富に含み、紫外線でダメージを受けた肌をケアしてくれます。
●生パイナップル
パイナップルがもつブロメラインというタンパク質分解酵素は強力です。弁当に入っている鶏肉・ハムなどのタンパク質の消化を助けてくれます。季節柄、生の果物は傷みやすいので、しっかりと保冷対策をして持ち運びましょう。
エミとヨウコさんは、オムライスの中身であるチキンライスを150gにし、使う卵の個数を1個とハヤタの2分の1の分量としました。キュウジさんのごはん量は200gで卵は1個。そのほかのおかず量はほぼ同じながら、パイナップルの分量を半分の50gとしてエネルギー調整をしています。
オムライスで使用するケチャップの原材料、トマトにはGABAが多く含まれます。GABAは血圧を下げる機能が期待できるため、ケチャップも食品表示を確認し、トマトの量が多いものを選ぶのがポイントです。キュウジさんにもピッタリのお弁当です。