10月になって暑さが落ち着き始め、ハヤタはテニスの練習がしやすくなりました。次の試合に向けた練習と並行して、体幹を鍛えるトレーニングも行っています。
父キュウジさんはハヤタから体幹トレーニングを教えてもらい、一緒に体を鍛えています。妹エミも父の姿を見よう見まねでトレーニングをしています。母ヨウコさんも家族に触発されて、簡単な運動の動画を検索しています。家族それぞれの「スポーツの秋」を満喫しています。
タンパク質たっぷりのお弁当
在宅勤務が増えたキュウジさんは、ヨウコさんがいつもお弁当を作る姿に感謝の気持ちが大きくなり、お弁当作りに挑戦することにしました。学校から「お弁当作り」の宿題を出されたエミと一緒に作ります。
体幹トレーニングで筋肉を使っているため、テーマは「タンパク質たっぷりのお弁当」。主となるおかずだけでなく、他にどんなおかずが必要なのかも合わせて「アスレシピ」で調べてみることにしました。
タンパク質の働きと効果的な摂り方
■タンパク質とは
●体を構成し、機能を維持するのに必要。筋肉の構成成分となるアクチンやミオシン、皮膚や腱などに含まれるコラーゲン、じん帯などに含まれるエラスチン、髪の毛・爪・皮膚に含まれるケラチンもタンパク質からできている。
●エネルギー代謝に関係する。タンパク質は糖質、脂質と同様にエネルギー源としても利用される。また体温維持にも大きく役立っている。
■タンパク質の摂りすぎには注意が必要
●タンパク質は消化や吸収に時間がかかる栄養素。タンパク質を摂りすぎると消化されずに胃の中に残っていることもある。運動直前にタンパク質を摂りすぎると運動のパフォーマンスが落ちることもある。
●タンパク質が豊富な食材は、脂質も多く含まれている食材もあるため、タンパク質の摂りすぎは太ることもある。
■タンパク質と一緒に摂りたい栄養素
●ビタミンB6
摂取したタンパク質の分解を助けるために必要な栄養素。タンパク質の摂取量が多い人はビタミンB6を意識して摂りましょう。多く含まれている食品は赤身肉、鶏肉、カツオ、バナナ、ピーマンなど。
調べてみると、タンパク質は筋肉だけでなく、髪の毛や爪、ホルモンの働きにも必要な栄養素だということが分かりました。1回にたくさん摂るよりも、こまめに摂った方が良いので、毎食の食事に魚、肉、大豆製品などの食材をどれか使うことが大切です。
そこで、今回2人が作るお弁当は「ガッツリ男飯!青椒肉絲(チンジャオロースー)丼弁当」。各おかずから摂れる栄養素や調理のポイントは次の通りです。お弁当作りの基本は衛生管理。まずはしっかり手を洗ってから作っていきましょう。