炎症に勝つ体を作るには油の質が重要

さて、炎症に打ち勝つ強い体を作るには、油の質が重要です。上記に書いたような、炎症を促してしまう食事を減らすことと、炎症を抑える食事を摂ること、が大切です。

炎症を抑えるためには、サバにも含まれるEPAやDHAのようなオメガ3系脂肪酸と呼ばれる脂質を摂取していくことが重要です。ケガを早く治したい! そんな時は、青魚を1日1回以上食べるようにしてお菓子は食べない、という食生活がオススメです。

また、サバにはビタミンB群も多く含まれています。特にタンパク質を、筋肉や様々なホルモンや神経伝達物質(ドーパミンやセロトニンなど)、エネルギーに変換する時に使われるビタミンB6が多く含まれています。赤血球を作る際に必要なビタミンB12や脂質をエネルギーに変える助けをするビタミンB2、メンタルや不眠、リラックスにもつながるナイアシンも豊富です。

前回のコラムでも紹介した花粉症や免疫力アップに重要なビタミンDもたっぷりです。ビタミンDはアスリートにとっては筋肉を増強するためにも重要なビタミンですので、たくさんとっていただきたい栄養素です。

今回は、1年中サバを楽しめるように、サバ缶を使ったレシピ「小松菜のサバ缶あえ」を紹介します。あえ衣として、小松菜以外にホウレン草やタアサイ、キャベツなどを混ぜてもおいしくいただけます。ぜひお試しください。

管理栄養士・園部裕美