身体強化・成長期に必要なタンパク質。前回までの「肉」「魚」に続いて、今回は「卵編」です。
卵はなじみのある食品ですが、肉などの練り製品のつなぎや調味料などの気づかないところにも使われています。1人あたりの年間平均消費量は400個というデータもあるほどです。
卵は良質なタンパク質を含んでいます。タンパク質の質を表す「アミノ酸スコア」は、肉や魚と同じ100点で、卵の栄養価がいかに高いかが分かります。さらに、成長期やスポーツ時に多く必要とし、不足しがちな骨をつくるカルシウムや、血液の鉄などのミネラルが、いっぺんにとれるため効果的な体づくりができます。
安価なのもうれしいところです。ゆで卵は、携帯食品としても便利で、間食でとる選手もいますし、例えば、丼や麺類などにも目玉焼きや温泉卵をトッピングすれば色合いもきれいになり、手軽にタンパク質が補給できます。
今回紹介するのは「ホウレン草のキッシュ」です。ホウレン草で鉄、牛乳とチーズでカルシウムをさらに補給できるので、成長期の毎日の食事はもちろんのこと、練習量が多い時に、このメニューを1品追加するのもお勧めです。また、材料を混ぜておけばオーブンで焼くだけなので、忙しい方や子どもでも簡単に作れます。暑いこの時期は、冷蔵庫で冷やしてもおいしくいただけます。【管理栄養士・川端理香】
(日刊スポーツ紙面より)