皮をむくだけ、洗うだけ

今の季節、ミカンがおいしい季節です。静岡は全国有数のミカン産地でもあり、青果店やスーパーにはたくさんのミカンが並んでいます。

「三ヶ日みかん」の中には、機能性表示食品として販売されているものもあります。静岡県農芸振興課のホームページによると、カロチノイドの一種のβクリプトキサンチンという成分が含まれ、骨の健康に役立つことが報告されています。

何よりもミカンはそのまま持ち運びでき、自分の手で皮をむいて食べることができるのが利点。これから出始めるイチゴも、洗うだけで食べることができます。静岡では紅ほっぺなどの品種が有名ですが、これらの果物には、クエン酸やビタミンCがたっぷり含まれています。

ほかにも、グレープフルーツやキウイフルーツは半分に切れば、スプーンですくって食べられるので、果物を食べる習慣がない選手、保護者もぜひ食べるよう心がけてみてください。

さてもう1つ、平成29年「国民健康・栄養調査」において高校生年代の減少が目立っていたものが乳製品です。7~14歳が320.7g、15~19歳が154.3gと、学校給食がなくなるからか、摂取量がおよそ半分になってしまっています。

そこで今回は、果物と乳製品を使った「手軽に作れるフルーツヨーグルト」を紹介します。旬の果物を使って選手が自分で作れるもので、以下のように目的によってアレンジも効きます。

砂糖などを使用することなく、果物の甘みでおいしく食べられる。
体重を増やしたい選手、摂取エネルギーを多くしたい選手は、ヨーグルトに砂糖やはちみつを混ぜてエネルギーアップするなど調整できる。
コーンフレークやシリアルなどは、不足しがちな鉄やビタミンを強化した製品が市販されており、上手に利用して補給することができる。

ぜひお試しください。

懐かしのギザギザスプーン

以前はよく見かけた先端がギザギザのスプーン。最近は売っているお店が少なく、ホームセンターやスーパーなど数軒回ってようやく購入できました。今はあまり使われなくなった(?)ようですが、グレープフルーツやキウイフルーツを食べるときはすごく便利。1人暮らしの選手には特におすすめですので、引っ越し準備を予定されている方は、購入リストに入れてくださいね。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵