~その後の手入れ~

【乾燥】
⑭ 使用後は風通しのいいところで乾燥させる。汗や湿気でグラブが重くなることを防ぐ。練習から帰宅後すぐにカバンから取り出し、シャワーや食事後に手入れするイメージ。ドライヤーなどの熱風を使うのは避けた方がいい。

お手入れ前のお手本に使用するグラブ
お手入れ前のお手本に使用するグラブ

【グラブ磨き】
⑮ 専用のクリーナー、グラブワックス、タオルを準備する。

汚れを落とすのに使用する「グラブ・スパイククリーナー」(左)と保革のために使用する「グラブ・ミットワックス」
汚れを落とすのに使用する「グラブ・スパイククリーナー」(左)と保革のために使用する「グラブ・ミットワックス」

⑯ まずはクリーナーで汚れを落とす。クリーナーは少量で汚れている部分を力強くこする。汚れが布に付着するので布のきれいなところを使いながら全体を手入れする。ポイントは汚れをこすり落とすこと。

なでるのではなく力強くこするのがコツだという
なでるのではなく力強くこするのがコツだという

⑰ ワックスで保革する。力強くクリーナーでこすった部分がかさつくため、潤いを与える。クリーナーよりもさらに少量を手に取り、ハンドクリームを塗るように全体に塗り込み完了。

【保管方法】
⑱ しっかり⑯~⑰で汚れを落とした後は、棚の上などに「平置き」で保管するのがベスト。ボールなどを巻いておくより形崩れが防げる。長期保管する場合、湿気の多い場所に置いておくと、半年でカビが生えることもあるので要注意。

⑲ 使用してなくても定期的に磨き、カビの発生やほこりがたまるのを防ぐ。何よりもグラブを触れば野球がやりたくなる!

見えなかった中央の文字まで見えるほど汚れが落ちた
見えなかった中央の文字まで見えるほど汚れが落ちた

【久保田運動具店】
創業者の久保田信一さんが1936年(昭11)5月、野球に対する思いと、当時関西在住の野球人の推薦により大阪・曽根崎に開店。自身の野球経験を生かしながら、さまざまなオーダーに取り組み「KUBOTA SLUGGER」を築き上げた。現在も楽天浅村、DeNA大和らとアドバイザリー契約を結ぶ。

◆山田佑紀(やまだ・ゆうき)1987年(昭62)10月13日、千葉・八街市生まれ。千葉英和高から八戸大(現八戸学院大)を経て、10年入社。八戸大の1学年後輩にレッズ秋山、楽天塩見。巨人、アマチュアなどを担当。

◆松山英則(まつやま・ひでのり)1981年(昭56)5月5日、静岡・静岡市生まれ。静岡高から早大を経て04年入社。静岡高時代は3年時に元巨人高木康成らと春夏甲子園に出場。早大ではロッテ鳥谷と同期。西武担当歴17年。

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